第185章 白黒を転倒させる

葉錯は冷たく楊おじいさまを見つめた。「楊家は憶測だけで人を罪に定めるのですか?」

楊おじいさまは静かな目をしていたが、手の中の鳳瞳石をしっかりと握りしめ、言った。「このような宝物は、常に国家に属するものだ。民間に流出すれば、宝石が損傷する恐れがある。私はこの宝石を国家に上納するつもりだ。お前は関わらなくていい。」

葉錯は冷笑した。「他人の物を国家に献上するのですか?」

楊大偉が言った。「お前に何がわかる?祖父は最も愛国的な人だ。自分のコレクションの絵画、何万元もの価値があるものを、すべて国家に献上したんだ。祖父自身の物でさえ献上できるのに、お前など何者だ、なぜ献上できないというのか?」

「あなたのおじいさまが献上したものが、この宝石の価値の一万分の一にも匹敵するのですか?数万元?あなたたちは国家を物乞いのように扱っているのですね?」葉錯は軽蔑の表情を浮かべた。