第220章 筆墨でもてなす

「筆と墨を持ってこい」王坊ちゃまは大声で叫んだ。葉錯が急に気が変わるのを恐れ、この勝負を必ず決めようとした。彼は葉錯が美女たちの前で恥をかくのを待ちきれない様子だった。

「待て!」葉錯は手を振った。

「どうした?後悔したのか?そんなことは許さん。一度約束したからには守れ。さもなければ、今すぐ皆の前で跪いて謝れ!」王坊ちゃまは大声で言った。

葉錯は淡々と言った。「ただ聞きたいんだが、勝負の勝ち負けはどう決める?お前たちの人数が多いからといって、お前たちの勝ちというわけにはいかないだろう?」

夏劉は鐵萼先生を指さして言った。「鐵萼先生がいるから、誰が勝ち誰が負けかは自然と判断できる。鐵萼先生に審査員をお願いしよう。彼が誰の勝ちと言えば、それが勝ちだ!」

楚懷蝶は言った。「それはダメよ。彼はあなたたちの味方だわ。私たちの蘇雅も審査員に入れない限り認められないわ」