「その通りだ」高先生も傍らで言った。「文人が筆を執るには、出典がなければならない。それこそが上乘と言えるのだ。この葉錯君は、瞬時に題を破り、才気煥発と言えよう。単に『紫砂壺』という三文字を書くよりも、はるかに優れているではないか」
「やるじゃないか、お前!」楚懷蝶は勢いよく葉錯の肩を叩いた。「見た目は全く教養がなさそうなのに、まさか文句を引用できるとはね!」
葉錯は言った。「何を言ってるんだ、教養がないのはあの二人だよ!」
夏劉と王坊ちゃまは顔色を変えた。「何だと?」
鐵萼先生は二人を見て言った。「君たち二人は、題を破れなかっただけでなく、相手が題を破った後でさえ、それに気づかなかったとは。まだまだ学ぶべきことが多いようだ。文人として、字を書くだけでなく、多くの書物を読まなければならない」