第23章 10大高手

石破金の大きな掌が風を切って襲いかかり、蘇乘羽の頭を狙った。蘇乘羽は手を上げ、石破金の手を掴んだ。

「こ、これは...まさか?!」

石破金は驚愕した。蘇乘羽は先ほど確かに負傷していたはずなのに、どうして彼の全力の一撃を受け止められたのか?

石破金はその時になってようやく気付いた。蘇乘羽の両目が真っ赤で、恐ろしく不気味な様相を呈していた。

彼は腕に力を込めて手を引き戻そうとしたが、蘇乘羽の手は鉄の鉗子のように彼の手首を掴んでおり、どれほど力を入れても微動だにしなかった。

石破金は大声で叫んだ。「死ね!」

石破金は左手で拳を作り、蘇乘羽の胸に向かって一撃を放った。蘇乘羽は再び手を上げて石破金の拳を掴んだ。彼の內勁が爆発したが、まるで泥牛が海に入るようなものだった。

石破金が次の行動を起こす前に、蘇乘羽は両手に力を込め、バキッ!と音を立てて石破金の両手首を折った。