第25章 林初雪が崩壊した!

蘇乘羽は許南枝のベッドに横たわっていた。大きなベッドは快適だったが、蘇乘羽は全く快適ではなく、死の淵で苦しんでいた。

蘇乘羽は修真法訣を運転し、天地の霊気を体内に取り込んだ。それによって少しだけ苦痛が和らいだ。

しかし、天地の霊気は薄すぎて、効果は極めて小さかった。

今の蘇乘羽は、まるで巨大な氷窟の中で極寒に耐えているようだった。取り込んだ天地の霊気は、一本のマッチのような微かな温もりで、骨の髄まで染みる寒さを変えることはできなかった。

蘇乘羽は冷たさの中でもがき、生命力が少しずつ失われていった。しかし、蘇乘羽は諦めきれず、必死に耐え、抵抗し続けた。それは風の中のろうそくの炎のように、いつ消えてもおかしくない状態だった。

どれほどの時が過ぎたのか、突然蘇乘羽は一筋の温もりを感じた。それは氷の中で炎を見つけたような感覚だった。