「蘇さん、今晩は本当に申し訳ありません」と徐陵山は謝罪した。
「何の用だ?」と蘇乘羽は冷淡に言った。
「蘇さん、近くにお茶屋がありますが、そちらで話をさせていただけませんか?」
蘇乘羽は手を振って言った。「必要ない!要点だけ話せ」
徐陵山は仕方なく全てを話し始めた。若い頃は裏社会で生きており、金のためなら手段を選ばず、詐欺や墓荒らしなども数多くやってきたという。
その後、続けて二人の子供が一歳未満で亡くなり、ある占い師に、若い頃の悪行が多すぎて陰徳を損ない、今その報いを受けているのだと言われた。
徐陵山はそれを機に足を洗い、慈善事業を始め、貧困学生を支援し、レストランを開いて正業に就いた。二年後にようやく元気な男の子が生まれた。
しかし、徐陵山の息子は十歳で筋無力症と診断された。この数年、多額の金を使い、全国の大病院を回ったが、改善するどころか、症状は悪化の一途をたどっていた。