元々蘇乘羽を軽蔑していた鳳雛の羅泾普も、まるで親を亡くしたかのように驚愕した。
「こんな素晴らしい医術があるとは?信じられない!」
羅泾普も老練な漢方医で、何十年も医療に従事し、数千人の患者を治療してきた。どんな難病も見てきたが、今日は本当に目を見開かされた!
「ふん!井の中の蛙で、目先のことしか見えない。さっきまで蘇神医を軽蔑していたくせに。蘇神医の医術は、あなたごときが測れるものではないわ」
陳菖蒲が傍らで冷ややかに笑いながら言った。
「陳兄さん、蘇神医とご親交があるのですか?」羅泾普は恐る恐る尋ねた。
「当然だ。私は幸運にも蘇神医と知り合えた。今後は彼の指導を受けられれば、医術も必ずや一段と上達するだろう」
陳菖蒲と羅泾普はずっと表立って、また陰で争っており、互いに相手を認めようとしなかった。陳菖蒲はこの機会に早速自慢げに振る舞った。