第86章 白虎が屍を咥える

「林家の墓所は、どういう状況なのか?」蘇乘羽が尋ねた。

「確認に人を派遣しましたが、確かに土を掘り返した形跡がありました。しかし、具体的な状況については、私たちは素人なので分かりません。蘇さんに直接見ていただくしかないのです。」

林致遠は恭しく答えた。

「では急いで出発しよう」蘇乘羽は淡々と言った。

「羽兄、僕も一緒に行きます」林幻風は自ら申し出た。

「お前が何を行くか!会社には処理すべき仕事が山ほどある。お前の姉さんに蘇さんと一緒に行ってもらおう。」

林致遠は蘇乘羽と林初雪を強く引き合わせようとした。

「初雪、蘇さんと一緒に行ってくれ」林致遠は言った。

林初雪は断らず、蘇乘羽は再び林初雪の車に乗り込んだ。

「もうすぐお昼ですが、食事をしてから出発しませんか?」林初雪が尋ねた。