第121章 密告

蘇乘羽は頷いて、とても興味深そうな様子を見せた。

「私が自分で破ったの。洪鎮亭のような男は、女性の初めてを重要視するはずだと思って。だから私は自分でそれを破って、洪鎮亭に私はもう処女ではないと告げたの。彼は私を病院に連れて行って検査までしたわ」と許南枝は説明した。

「許叔母さんは本当に凄いですね」と蘇乘羽は親指を立てた。

「もう許叔母って呼ばないで。まるで私が年寄りみたいじゃない」と許南枝は嗔んだ。

「南枝...」

許南枝はつま先立ちになり、自ら紅い唇を差し出してキスをした。蘇乘羽が更に進もうとした時、許南枝は軽く触れただけで身を引き、ふわりと立ち去った。

蘇乘羽は唇に残る香りと温もりを感じながら、陶酔の表情を浮かべていた。

許南枝は個室を出て、隣の部屋のドアをノックすると、柳妍が出てきた。