第126章 紫烏藤

蘇乘羽は天元丹を調合するために、人參と霊芝の他に、最も重要なのはこの百年物の何首烏だった。他の薬材は、それほど見つけるのが難しくなかった。

「許叔母が俺を引き立ててくれているようだな。出てきたばかりでこんな良いものに出会えるとは」

蘇乘羽は有頂天になった。今や彼が直面する敵は多すぎ、早急に実力を上げる必要があった。天元丹を調合してこそ、境界突破の助けとなるのだ。

蘇乘羽は急いで近づき、しゃがんでこの何首烏を手に取って確認した。手に取るや否や、その中に極めて強い霊韻が含まれているのが分かった。

人工栽培で化学薬品によって育てられたものなら、霊韻など一切なく、そのような薬材は全く役に立たない。

この何首烏は、霊韻が濃密で、根茎が紫色を呈している。これはもはや普通の何首烏ではない。少なくとも百年以上経過して初めて紫色になり、この年数のものは紫烏藤と呼ばれる。五十年物ほどのものは青色を呈し、青烏藤と呼ばれる。