「それで、亮亮兄、これは河工で掘り出された神像と養殖場で開けられた棺が、少なくとも三百年の歴史があるということですか?」
「その通りだ。そう理解して良い。しかし不思議なのは、三百年という時間は確かに長いが、それにしても地元に『白家の娘娘』についての祭祀の風習が全く残っていないのは変だ。年配の人々でさえ彼女についての記憶が全くない。
しかし地方志にははっきりと記録されており、我々は彼女の廟も発掘した。文字記録と実際の遺跡の両方があるのに、民間風習に全く痕跡がないというのは、あまりにも奇妙だ。」
李追遠は首を振って言った。「亮亮兄、ある退職した老教授が私にこう言ったことがあります。存在は必ずしも合理的とは限らないが、存在には必ず理由がある、と。」
「遠くん、つまり、存在しないことにも必ず理由があるということか?」
「はい、私は白家の娘娘は、おそらく祭祀に適していなかったのではないかと思います。また風習として発展するのにも適していなかった。彼女のイメージ、あるいは白家、白家鎮のイメージは、私たちが想像しているものとは大きく異なっているかもしれません。
私は先ほど亮亮兄が持ち帰った地方志の記録を見ましたが、確かに白家の娘娘についての事績が多く記されています。彼女たちは明清時代に多くのことを行い、その記録は志怪物語に似ていますが、一つ欠けているものがあります...
そういった志怪物語の結末には、通常『地元の人々は彼女の恩徳を感謝し、廟を建て像を作り、香火が絶えることはなかった』といった描写が加えられます。
しかしここの地方志における白家の娘娘の記録は、ただの記録に過ぎません。一度や二度の記載漏れならまだしも、関連する記録の全てにそういった記述がないのです。
しかし、この地域には他の関連する廟が多くあり、実在の英雄人物、志怪に出てくる道士や和尚、さらには東海の龍王太子までもが、私が先ほど言及したような結末の記述があります。
今では香火の盛衰はありますが、少なくとも祭廟は見つけることができます。
したがって、私は白家の娘娘と地域の民間風習との断絶には、必然的な理由があると考えています。
彼女たちの事績は『妖魔退治』でしたが、彼女たちの行為の目的は、おそらく『一方を庇護する』ことではなかったのでしょう。」