青雲道宗。
金陽が高く輝いていた。
陽の光は穏やかだった。
許洛塵の顔の笑みはより穏やかだった。
許洛塵の気分は良かった。
一つには、ようやく基礎丹方を全て暗記できたからだ。
二つには、確かに葉平の修行の進展を遅らせることができたからだ。
特に大師兄の様子を思い浮かべると、許洛塵の顔の笑みはより一層深くなった。
そう考えると、許洛塵は心の中で蘇長御を叱らずにはいられなかった。
大師兄として、ただ小師弟の資質が劣っているというだけで、すぐに感情的になり、一人で後崖に立っているなんて。
恥ずかしくないのか?
大師兄としての責任感が少しもないのか?
しかし、許洛塵が今日来たのは、葉平の錬丹の進捗を確認するためではなかった。
彼は主に葉平に本当の錬丹術を教えに来たのだ。
結局もう一ヶ月近く引き延ばしてきたのだから、そろそろ本物を教えるべきだろう?
いつまでも無毒錬丹なんかで葉平を騙し続けるわけにもいかないだろう?許洛塵も無神経な人間ではなく、ただ葉平に「困難を知って退く」ことを望んでいただけだ。
ほら見てごらん、まず葉平に絶対に成功できない錬丹術を教え、それから基礎を教える。もし葉平に本当に錬丹の才能があれば、彼も傲慢にはならないだろう。結局これは基礎錬丹術に過ぎないのだから。
もし葉平が普通の錬丹もできないのなら、それはもっと良い。宗門に残って修練を積み重ねればいい。
どちらにしても、これは一石二鳥の策だ。
葉平が錬丹に成功する?
ふん。
許洛塵が自慢するわけではないが、もし葉平が本当に無毒丹薬を錬成できたら、彼許洛塵は青雲道宗唯一の錬丹爐を食べてやる。
噛まずに、生で飲み込む。
青雲道宗の全ての師兄師姐師弟師妹の前で、錬丹爐を生で飲み込んでやる。
無毒錬丹だって?
これは許洛塵が言い出した時、自分でも少し顔が赤くなるようなことだった。
そう考えると、許洛塵は顔の笑みを少し抑え、穏やかに見えるようにした。放縦な様子は見せないように。
すぐに、許洛塵は後崖に到着した。
ちょうど、葉平は地面に座り、何かを研究していた。
「葉師弟」
次の瞬間、許洛塵の声が響いた。
後崖にて。