第49章:一人の夜、孤独で長い【新作応援お願いします】

この瞬間。

許洛塵の顔から笑みが消え去った。

もう笑えなくなっていた。

むしろ少し硬直していた。

「洛塵先輩?」

許洛塵が長い間黙り込んでいるのを見て、葉平は我慢できずに尋ねた。好奇心に満ちた様子で。

うわっ!

うわっ!

うわっ!

許洛塵は我に返った。

もう何を言えばいいのか分からなくなっていた。

こんなことが本当にできるのか?

この時、許洛塵は自分の目が錯覚を起こしているのではないかと感じた。

しかし、すべてが現実のように見えた。

これはマジでおかしい。

許洛塵は本当に何を言えばいいのか分からなくなった。

こんな方法で丹薬が作れるのか?

からかっているのか?

最初、許洛塵は本当に葉平が自分を騙していると思っていたが、今この光景を目の当たりにして、もう言い訳できなくなった。

この後輩は絶世の錬丹の天才だ。

いや、これはもう絶世の錬丹の天才というだけではない、無敵の錬丹の天才だ。

気を集めて丹を化す。

この技は神業としか言いようがない。

落ち着こう。

どう言い訳しようか考えよう。

どう言い訳すればいい?

どう言い訳すればいい?

もう言い訳なんてできない。

あれこれ考えた末、許洛塵は本当にどう言い訳すればいいのか分からなくなった。

こんな途方もない錬丹の術まで習得できるとは?

これが外の丹薬師たちに知れたら、きっと葉平の奪い合いになるだろう。

許洛塵が考え込んでいる時。

葉平の声が再び響いた。

「洛塵先輩、分かっています。私は完全な丹薬を作れなかったので、合格とは言えません。でも先輩、ご安心ください。弟子は必ず努力します。古人も言うように、鈍い鳥は早く飛び立ち、努力は不器用を補う、弟子は決して怠けたりしません。」

葉平は言った。

錬丹で不完全な丹薬を作ったのだから、当然不合格だ。

しかし葉平は自分に自信があった。少なくとも初めての錬丹で成功したのだから、剣痕を悟るよりずっと簡単だった。

どうやら自分には錬丹の才能があるようだ。

しかし、この言葉は許洛塵の耳には異様に刺さった。

鈍い鳥は早く飛び立つ?

努力は不器用を補う?