青州古城の外。
葉平は完全に悟った。
頭の中の数々の疑問が、この瞬間にすべて解けた。
自分はわずか三ヶ月しか修練していないため、常識的に考えれば、三ヶ月の修練しかしていない修士がどれほど強くなれるというのか。
しかし葉平は自分が誤った考えに陥っていたことに気づいた。
表面上は三ヶ月の修練で、平凡そうに見える。
だが実際はどうだろうか?
自分を教えてくれた人は絶世剣仙だ。そうなると三ヶ月どころか、たった三日でも他人の三年に匹敵する。
まして自分は三ヶ月も修行したのだ!
さらに、自分はずっと自分はダメだと思っていたが、それは資質の問題だと。確かに自分の資質は良くない。
しかし資質は本当に重要なのだろうか?
いや、資質は重要ではない。本当に重要なのは、自分の修仙に対する道心だ。
そして自分の実力は本当に強いのか弱いのか?
答えは明らかで、人によって異なる。
大師兄と比べれば、自分など取るに足らない。なぜなら大師兄は絶世剣仙だから。
しかし一般人と比べれば?
自分は強い、まさに陳源が言ったように、自分は猛者なのだ。
特に葉平は青州城内のことを思い出した。
大師兄は危険に遭遇したら逃げろと言った。
最初、葉平も疑問に思った。そんな言葉が絶世剣仙の口から出るはずがないと。
しかしその時は緊急事態で、葉平も深く考えなかった。だが今、葉平は大きな悟りを得た。
大師兄は自分を試していたのだ。
この瞬間、葉平は完全に理解した。
大師兄が逃げろと言ったのは、自分の反応を見たかったのだ。
本当に危険に遭遇したら逃げるだけなのかを。
ここまで考えて、葉平は冷や汗が流れた。
もし自分が十分賢明でなければ、本当に青雲道宗に戻っていたかもしれない。
そうなっていたら、きっと大師兄は自分に失望していただろう。
「よし、わかった」
この瞬間、葉平は口を開いた。彼の全身の気質も突然変化した。
以前の迷いや困惑は、この瞬間にすべて霧散し、代わりに現れたのは毅然とした態度だった。
非常に毅然とした眼差し。
「上仙が大悟されたことをお祝い申し上げます。では私は行ってもよろしいでしょうか?」
葉平が悟ったような様子を見て、陳源は大声で祝福し、そして自分が去れるかどうか尋ねた。
「まだだめだ。私と一緒に青州古城へ行く」
葉平は首を振った。目の前のこの男は自分を助けてくれたが、彼の言葉を完全には信用していない。さらに自分が今戻るなら、魔神教の弟子たちと対峙することになる。彼を側に置いておけば、少なくとも何かの助けになるだろう。
「一緒に行く?上仙、私は本当に行けないんです。もし彼らが私があなたと一緒にいるのを見つけたら、きっと私を殺すでしょう」
陳源は慌てた。自分を連れて行く?行きたくない。
もし他の魔神教の弟子に捕まったら、その結末は悲惨だ。あの連中は非人道的な存在で、彼らの目には同僚という概念はない。捕まれば邪器に作り変えられ、その時は生きるのも死ぬのも難しくなる。
「行きたくなくても行ってもらう。もしお前が私を騙していなければ、私が降妖除魔をする時、お前にも功德を分け与えよう。過ちを償えばいい。だがもし私を騙していたなら、死ぬ前にお前も楽にはさせない。それは当然の報いだ。無駄口を叩くな、行くぞ」
葉平はもう言葉を費やさなかった。すでに外で四、五刻も時間を無駄にしている。古城で何が起きているか天のみぞ知る。
もし大師兄が自分をこんなに長く待っても自分の姿が見えず、本当に逃亡者になったと誤解したら、それこそ大損ではないか?
そのため、葉平は直接功德の力を使って、縄を作り出し、陳源を縛り、そして青州古城へと走り出した。
「上仙、私は本当に行けないんです。上仙、お願いです、私を解放してください」
「上仙、今度お茶でもご馳走しますから、いかがでしょう?絶対新茶です」
「上仙、......」
山脈の中で、陳源の泣き声が次第に消えていった。
そしてこの時。
青州古城全体が人間地獄と化していた。至る所で殺戮が行われ、至る所に血が流れていた。
五怨古毒は人を殺戮マシーンに変えることができ、心の中の憎しみや怨みが無限に拡大され、殺意を引き起こす。
これが五怨古毒の恐ろしさだ。
そして多くの魔神教の弟子たちも大量殺戮を行っていた。以前は天才を暗殺するために来たが、今は古城に侵入して受動的な状態になっているため、人を見つけ次第殺すしかなく、相手に躊躇させようとしていた。
剣道大会の会場で。
司空剣天の表情は極めて険しかった。彼は何度も計算したが、魔神教が五怨の翡翠古葫を魏林に渡すとは思いもよらなかった。
これは古寶で、極めて貴重なもので、大量の五怨古毒を放出できるだけでなく、森羅地獄のような光景も作り出せる。彼は今非常に受け身な状態で、制限されており、解除するには大量の時間が必要だった。
しかし時間が長引けば長引くほど、死者は増えていく。そして五怨の翡翠古葫も絶えず怨力を吸収し続けている。この消長の下では、魏林を抑え込めないどころか、逃げられる可能性すらあった。
「もっと早く気づくべきだった」
「今回は終わりだ。監天院道德堂のあの連中は仕事が増えるだろうな」
司空剣天はプレッシャーを強く感じていた。
そしてこの時、魏林は喜色満面だった。まさか偶然にも、任務を超過達成できるとは思わなかった。五怨古毒が放たれれば、青州古城全体が死の街と化すのだ。
魏林は知っていた。司空剣天が解除方法を練っているのは分かっているが、五怨の翡翠古葫も絶えず民衆の怨力を吸収し続けている。この消長の下では、後で自分はこの古寶を使って、青州古城から逃げ出すことができる。
任務を完遂しただけでなく、逃げ出すこともできる。そうなれば出世街道まっしぐらだ。
ここまで考えて、魏林は冷笑しながら言った。
「司空剣天よ、もがくのはやめろ。もはや勝負は決まった。私がお前なら、今すぐ手を引く。そうすれば生きる道がある。さもなければ、私の手にあるこの瓢箪が民衆の怨力を吸収し終わる頃には、お前もここで死ぬことになるぞ」
魏林の声が響き、その口調には傲慢さが満ちていた。
「ふん!」
司空剣天は冷たく鼻を鳴らした。彼は答えなかったが、相手の言うことが完全な嘘ではないことは分かっていた。
しかし今は他に方法がない。もし本当に逃げ出せば、青州古城はきっと死の街と化すだろう。その責任は自分には負えない。だから守り続けるしかない。
そしてちょうどその時。
誰も気づかなかった。
青州古城の南城外に。
一つの人影がゆっくりと現れた。
南城門の外で。
葉平は眉をひそめた。
古城全体が五怨古毒に包まれており、中にいる人々は恐らく凶多吉少だった。
「上仙、早く逃げましょう。決して中に入らないでください。この五怨古毒は変質してしまい、以前よりも恐ろしくなっています。もし入ってしまえば、命が危ないですよ」
城門の外で、陳源は本当に言いたいことが言えなかった。後悔していた。なぜあんなに無駄口を叩いてしまったのか。今となっては人も自分も困らせてしまった。
しかし城門の外で、葉平は陳源の言葉を気にも留めず、大股で古城の中へと歩み入った。
この時、葉平の眼差しは非常に毅然としていた。来る途中、陳源の言葉を考えれば考えるほど正しいと思えた。
これは大師兄が自分に与えた試練なのだ。
絶世剣仙の試練。
だから、怖気づいてはいけない。
「大師兄、ご安心ください。必ずあなたを失望させることはありません」
次の瞬間、葉平は青月の法剣を抜き、その眼差しはこの一瞬でさらに毅然とし、その気質もこの瞬間、急激に高まった。
シュッ!
一瞬のうちに、葉平は城門を越え、青州古城の中へと消えていった。
「上仙、急いで功德の力で身を包んでください。そうすれば五怨古毒気があなたを傷つけることはできません」
「それに、すでに毒に侵された修士たちは、度化金光で度化することができます。人命を救えば功德も得られます」
葉平が命知らずな様子を見て、陳源も為す術がなく、ただ葉平に功德の力を使うよう促すしかなかった。死に急ぐのを避けるためだった。
「わかった」
葉平は無駄口を叩かず、体内の功德の力を解き放ち、薄い金色の光となって肉身を包み込んだ。
果たして功德の力に包まれると、五怨古毒気は自然と自分を避けていった。
よし、この陳源を連れてきたのは確かに賢明な選択だった。
葉平は非常に満足していた。
しかし古城に足を踏み入れたばかりのところで、十数の黒い影が現れ、手に湾刀を持ち、冷たい眼差しで葉平を見つめていた。
何の言葉も交わさず、十数人が一斉に葉平に向かって突進してきた。
ドーン!
しかしこの瞬間、葉平もまた何の言葉も発せず、表情すら変えなかった。
剣を一振りすると、四雷剣勢を繰り出し、天地に剣気が迸り、相手が反応する間もなく、その場で灰と化した。
次の瞬間、葉平は右手を上げ、度化金光を放つと、相手は言葉を発する間もなく、十数の功德の力となって、すべて葉平の体内に吸収された。
「すごい!」
傍らの陳源は驚愕した。以前一度経験したとはいえ、今再び目にしても非常に衝撃的だった。
シュッ!
すぐに数十の人影が現れたが、これらは魔神教の教徒ではなく、普通の修士たちだった。彼らは毒に侵され、血走った目で、命知らずの様相を呈していた。
一般の修士に対して、葉平は剣を振るわず、ただ度化金光を放った。
瞬時に、彼らの目は清明となり、五怨古毒気が彼らの体内から逃げ出した。
「留まらず、早く逃げろ」
葉平はこう言い残し、さらに城内へと進んでいった。
古城の中は、至る所で殺戮が行われ、至る所に魔神教の弟子たちがいた。
多くの人々が魔神教の教徒に追い詰められ、苦しんでいた。
ある通りでは、数百人の修士が陣を組んで魔神教の教徒に抵抗していた。
大半が女性修行者で、一人一人の顔に絶望の色が浮かんでいた。陣を張っていた長老はすでに魔神教の手にかかって惨死していたからだ。
陣法術もまもなく効力を失い、間違いなく、彼女たちの死も近かった。
「早く陣を破れ。男は皆殺しにして、女は修為を奪って連れて行くぞ」
「ふふ、一人一人が花のように美しいな。兄弟たち、俺たちは幸運だぞ」
「はっはっは、普段は俺たちを相手にもしなかったくせに、この後は、お前たちを天にも昇るような快感にしてやるよ」
数百人の魔神教の弟子たちがここを取り囲み、それぞれの目に心の底からの欲望を漂わせていた。
そして囲まれた数百人の修士たちも、一人一人が不安に震えていた。
自害しようとする者もいたが、結局その勇気が出なかった。
そしてちょうどその時、一つの人影が突然現れた。
「大人、誰か来ました」
「おや、また英雄気取りの救世主か?」
「殺せ」
魔神教の弟子たちは瞬時にその人影を発見したが、何の驚きもなく、目に軽蔑の色を浮かべた。
しかし包囲された人々は、一人一人が驚きの表情を見せた。
「葉平だ!見てください、葉平です!」
「本当に葉平だわ、葉平師兄は私たちを救いに来てくれたの?」
「葉平師兄、私たちはここです」
「葉平師兄、来ないで!ここには築基完成期の修士がいます。早く逃げて!」
包囲された人々の中には、歓喜する者もいれば、葉平を心配して近づかないよう警告する者もいた。
しかしその時。
遠くから。
葉平は数百の黒衣の者たちを見つめ、そしてまた一剣を放った。
ドーン!
雷霆の剣気が縦横に走り、大河のように、この通りを飲み込んだ。
数百の魔神教の弟子たちは、またしても一瞬のうちに、葉平によって抹殺された。
簡単かつ直接的に。
そして、一筋の金光が照らす中、今しがた怨魂となった魔神教の弟子たちは、瞬時に数百の功德の力となって、葉平の体内に吸収された。
静寂!
静寂!
静寂!
元々喧騒と混乱に満ちていた通りは、この瞬間、極めて静かになった。
極限まで静かになった。
「早く逃げろ。残りは葉某に任せよ」
次の瞬間。
極めて淡々とした声が響いた。
その声は非常に落ち着いていた。
葉平の絶世の容貌と相まって、この瞬間、言葉では表現できないような衝撃を人々に与えた。