第118章:境界突破、晉國學府の風雲【新書、応援お願いします】

青雲後崖。

葉平はここで座禅を組んでいた。

今回の青州剣道大会では、収穫がなかったとは言えないが、大量の功德を得ることができた。収穫があったと言えば、今に至るまで剣意を悟ることができていない。

しかし全体的に見れば、かなりの収穫があった。

例えば、この翡翠の古い瓢箪。

修仙界の法器には、五つの品質がある。法器、霊器、古器、道器、そして仙器だ。

古器は古寶とも呼ばれ、寶器とも呼ばれる。つまり、法器の中の宝物という意味だ。

この翡翠の瓢箪は、実は極上の寶器で、天地靈氣を吸収し、先天霊気に凝縮させ、修行を加速させることができる。

しかし魔神教に渡ってからは、邪器として練成され、怨魂を収納し、五怨古毒を生み出していた。今は葉平の手にあり、本来の効果を発揮できるようになった。さらにこれは収納用の法寶でもある。

ちょうど葉平には収納用の法寶がなかったので、この瓢箪は丁度良かった。

翡翠瓢箪のことは、葉平は一時的に研究せず、脇に置いて天地靈氣を自動的に吸収させ、十分吸収したら、その中の先天霊気を抽出することにした。

今すぐにやるべきことは、境界を突破することだ。

そう、境界を突破することだ。

今回の青州への旅で、葉平は自分の三つの不足点を認識した。

第一に、知識不足!

これも分からない、あれも分からない、何か問題に遭遇しても理解できない。これは確実に自分にとって害があって利益がない。

ただ青雲道宗には書籍が少なく、せいぜい青州風雲録一冊だけだ。だから今後機会があれば、もっと本を読み、何事も理解しておく必要がある。完全に理解できなくても、少なくとも何も分からないという状態は避けたい。

第二に、境界不足!

青州に戻った時のように、一剣振るうだけで体内の法力がほぼ尽きてしまうようでは困る。今回は青州の魔神教の弟子が少なく、強くもなかったからよかったものの、本当の強者に出会うか、もっと数が多かったら、かなり困難な状況になっていただろう。

第三に、道心不足!

事に遭遇して全く主見がなく、大師兄の方外の音も聞こえず、東奔西走して大量の時間を無駄にしてしまった。

だから次に山を下りる前に、自分の道心を確立しなければならない。今後事に遭遇した時に、優柔不断にならないよう、早めに自分の道心を定めておく必要がある。

以上の三点が、葉平の今回の青州への旅の反省点だ。

第一点と第三点はゆっくりと進めればよい。今は宗門に戻ったので、しばらくは山を下りることもないだろうから、十分な時間がある。

そして第二点が、葉平が今すぐにやるべきことだ。

翡翠瓢箪の百万の怨魂を度化し、体内には無数の功德の力があり、それは功德金蓮となって、無上の功德の意を象徴している。

これほどの功德があるのだから、葉平は一気に築基境まで突破しようと考えた。

そう、葉平は早く築基境に踏み入りたいのだ。

そうすれば、次に山を下りる時には、ある程度の自衛能力を持つことができる。

そう考えて。

葉平は修練を始めた。

一瞬のうちに、功德が次々と靈氣に変化し、葉平の意念の下、体内の功德はさらに大河となって、霊脈を突き動かした。

このような莫大な功德の下で、葉平の境界も急速に突破していった。

第十一周。

第十二周。

第十三周……

同時に時間も少しずつ過ぎていった。

一刻。

三刻。

六刻。

十二刻。

二日。

三日。

五日。

七日。

青雲後崖で。

葉平は入定して七日が経ち、道宗の人々も様子を見に来たが、葉平が修練中だと分かると、邪魔をしなかった。

修士の入定は、三五日は普通のことで、時には数ヶ月、さらには数年に及ぶこともある。

七日の間に、葉平は第三十五周まで完了した。

しかし進むにつれて、必要な靈氣は途方もなく増えていった。

以前は数百の功德で突破できたのに、今では数千、さらには数万の功德の力でも、一つの境界を突破できない。

数百万の怨魂を度化していなければ、葉平は境界突破など考えられなかっただろう。

ついに、十日目。

太陽が昇る時、葉平は修練の第三十六周目に正式に踏み入った。

体内の功德の力は、三分の一も消耗していた。

しかし残りはあと一周だけだ。

葉平は休まず、さらに修行を続けた。

彼は築基境に突破したかった。

どうしても築基境に突破しなければならなかった。

そしてこの時。

晉國京都の、非常に壮麗で気高い宮殿の中。

ここは晉國學府だ。

京都において、陛下が住む皇宮以外で、宮殿と呼べる建物はない。他の場所がどんなに豪華でも、決して宮殿とは呼べない。

しかし晉國學府は學宮と呼ばれることができる。ここは晉國の強者の源流の地だからだ。すべての天才が晉國學府出身とは言えないが、真に天下に名を轟かせる晉國の人々は、基本的に晉國學府に来ている。

晉國學府には、無数の心法秘典があり、多くの権貴がおり、多くの学院もある。器物錬成、錬丹、陣法術、天文、數術、あらゆるものが晉國學府で学ぶことができる。

そして十日前から、晉國國主の命令で晉國學府が早期に開放され、晉國の三十三州から、数え切れないほどの天才たちが晉國學府に集まり、試験を受けている。

各門派の弟子たちは、それぞれの神通を見せ、隱世門派の弟子たちも少なくなく、例外なく皆が天才だった。

その盛況は青州剣道大会とは比べものにならないほど壮大だった。

青州剣道大会は、もともと一州の試剑に過ぎず、これまで一位になった者でも、せいぜい四雷劍勢を凝集するくらいだったが、晉國學府では、最下位の者でさえ、四雷劍勢を凝集する程度では済まない。

晉國學府の大殿の下。

一人の若い紫衣の男が、手を後ろに組んで、殿外の数百人を黙って見つめていた。

そして彼の後ろには、もう一人の男が立っており、手に冊子を持って話し始めた。

「師兄、今回の晉國學府の早期開設では、応募者数が一万三千六百七十二人、第一回で一万二千六百人が落とされ、第二回で五百四十二人が落とされ、第三回で百三十人が落とされ、最終的に試験に合格した新入生は、ちょうど四百人です。」

「ただし、十二院が追加で三十二人を採用し、現時点での新入生は、四百三十二人で、離州の修士が最も多くなっています。」

「彼らは今、殿外にいます」

後ろの男は、手の冊子を見ながら、非常に真剣に言った。

「四百三十二人か?前回より約二倍も増えているな。おそらく十國學府を目指して来たのだろう。」

紫衣の男がゆっくりと口を開いた。彼の修為は非常に強く、築基完成期だったが、気血が旺盛で、普通の築基完成期の修士とは明らかに違っていた。

「おそらくそうでしょう。ただし、その中で最も強い者は、非常に優れた実力を持っています。十六歳で既に築基円満に達し、しかも修練しているのは龍象功です。」

後者は答えた。彼は彼らが晉國學府に来た目的には、まったく興味を示さなかった。

「龍象功か?なかなかのものだな。そうそう、あの青州の……なんとかいったな?葉平、そうだ、葉平は来ているのか?」

紫衣の男は尋ね続けた。

「葉平?青州ですか?確認してみましたが、青州からは一人も合格者がいません。」

後者は冊子を確認しながら、そう答えた。

「ふん、叔父の力で名を上げただけの者だ。来る勇気もないだろう。」

紫衣の男は冷笑した。

続いて彼は大殿の外に歩み出て、目を輝かせながら、殿外の四百三十二人を見つめた。