東荒の古い準聖地で、老宗主の手に握られた剣が震えていた。その声は、内なる恐怖を露わにしていた!
「魔鬼が本当にこの世界に降臨したのだ。玄天界の最強者たちは既に死に、次は衆生の番だ……終わりだ、これは末日の大劫だ!」
西漠で、活仏の転生者と呼ばれる大修行者の判断が、荒野全体に広まった!
……
各州は大いに驚いた!
天下は轟然となった!
世の人々は不安に震えた!
その時。
南域。
「緊急報告!」
「北域の北辰聖地が滅ぼされた!」
「緊急報告!」
「西漠の天梵殿が埋もれ、この世界から消え去った!」
「緊急報告!」
「東荒の軒轅家が完全に絶滅し、龍靈が殺され、生存者は一人もいない!」
「緊急報告!」
「中州の太華聖地が玄天界から完全に消失し、荒れ地だけが残された!」
……
玄天界各地からの緊急報告は、雪片のように南域の各勢力に降り注いだ!
太衍聖地!
この時、護山大陣は完全に発動され、その外では常に十数名の至尊が準仙器を手に巡回していた!
大敵を迎え撃つかのように!
大殿の中。
靈超聖主と元陽聖主は、二大聖地及び南域全ての強者を召集した。
沈黙!
大殿には沈黙だけが残った!
これらの至尊たちは、次々と届く知らせに、最初の衝撃から、続く震撼、そして麻痺、今の沈黙へと……
全ての至尊の顔には、まだ夢を見ているような表情が浮かんでいた。
「とんでもない……なんと荒唐無稽な事か、玄天界の聖地が、一斉に滅亡の時を迎えるとは……」
ある至尊が呟いた。
「一体どのような存在が出手して、このような絶滅の事を行っているのか……」
「想像もつかない、今頃他の域では、どれほどの混乱に陥っているのか……」
「南域は、おそらく玄天界最後の淨土となったのだろうか??」
皆が低い声で語り合った。
そして靈超聖主と元陽聖主は、この時極めて重い表情を浮かべていた。
「これは始まりに過ぎない……李先輩の言葉が、こんなに早く的中するとは!」
靈超聖主の言葉には、千斤の重みが感じられた。
小院で李先輩が、同様の出来事がまだ多くあり、これは始まりに過ぎないと告げた時、彼らは後に波乱が続くことを予想していた。しかし、誰もこれほどの大波が来るとは想像していなかった!
玄天界全体が、不安に震えているのだ!