南域との戦い!
大殿の中で、全員の表情が引き締まった!
誰も思わなかった。先ほどまで一触即発だった状況が、一瞬で緩和されるとは!
「これでよかった。準仙同士の戦いを避けられたのは、玄天界全体にとって良いことだ」
「そうだな、四人の準仙が戦えば、どれだけの修行者が巻き込まれることか...」
「四大領域はまだ優位にある。若い世代では、南域の天才は四大領域の天驕には及ばないはずだ!」
その時、皆が次々と口を開いた。
ほとんどがこの案に同意していた。
「ふん、いいだろう。三日後、ここで、お前たち南域の蠻族に見せてやる。何が本当の天才なのかをな!」
曹一劍は冷たく言い放ち、袖を翻して立ち去った。
「南域の若い世代に、失望させられないことを願おう」
羅浮聖主もそう淡々と言って去っていった。
他の勢力の者たちも残らなかった。
「急いで宗門に戻り、最強の天驕を選び出そう。三日後、彼らが宗門の代表として戦うのだ!」
「そうだ、今回の若い世代の戦いで好成績を収めれば、宗門は南域でより多くの資源を得られる」
「へへ、今度こそ、我が宗の天才たちが輝く時だ...」
太衍聖地の外で、次々と空飛ぶ船が飛び立っていった。
各勢力は皆去っていった。
「千凝神女様、靈兒神女様」
皆が去った後、元陽と灵超は慕千凝の二人を見た。
「羅浮聖地と神剣宗は気勢を上げて、明らかに戦う覚悟を決めていたのに、お二人が立ち上がった途端、態度が一変した。あまりにも怪異すぎる!」
「おそらく、お二人から何かを見出し、威圧を感じたからこそ、一歩引いたのでしょう」
元陽聖主は重々しく言った。「彼らの背後に、誰かの指示があるのではないかと疑っています」
彼らは皆聖主級の存在だ。その中の不自然さを見抜けないはずがない。
「そうだ。それに、南域に来た時、羅浮聖主と曹一劍は準仙境に達していなかったことは確かだ。一ヶ月も経たないうちに、どうしてこれほど速く進境できたのか?きっと、背後で誰かが支援しているに違いない!」
灵超も口を開いた。
彼らは皆、李先輩の恩恵を受けて、あの天堑を越えることができた。至尊から準仙になることがどれほど難しいかを深く理解している。
羅浮聖主と曹一劍には、何か怪しいものがあるに違いない。