第77章 魔君の元魂

南風の答えを聞いて、李凡は瞬時に理解した。

くそっ、この玄天界は、みんな仙道修行者ばかりじゃないか……

誰も数学を学んでいない、誰も数学を学んでいないんだ!

つまり、この千人以上の人々が愚かで知能が低いわけではなく、自分の出題が本当に……軽率すぎたのだ!

「師尊様、数学とはどのような大道なのですか?周天星斗奇数というものを聞いたことがありますが、これと関係があるのでしょうか?」

「幾何学とは何ですか?この二文字は、道の本質を指しているように思えますが……」

紫菱は非常に学問好きで、すぐに李凡に教えを請うた。

李凡は少し気まずく感じたが、はっきりとは言えず、「まあ、そんなところだ」と答えた。

「南風、村の入り口の問題を取り下げてきてくれ」

あそこに置いておいても、誰も理解できないのだから、意味がない。

南風はすぐに応じて出発した。

程なくして、彼女は村の入り口に着いた。

外を見ると、まだ二人の若者が去らずに残っていた。南風はため息をつき、問題を取り外した。

彼女が問題を取り外した瞬間、外にいた獨孤玉清たちは驚いた。あの恐ろしい金色の文字、恐ろしい三角形、そして結界が全て消えたのだ!

「神女、お待ちください!」

南風が立ち去ろうとするのを見て、獨孤玉清は急いで声をかけた。「神女様、あなたは……あの先輩の高弟なのですか?」

南風は振り返って「はい」と答えた。

獨孤玉清は「神女様、なぜ問題を取り下げられたのですか?あの先輩から何か指示があったのでしょうか?」と尋ねた。

清塵も南風を見つめていた。

南風は少し躊躇してから答えた。「この問題は、玄天界では誰も解くことができません」

「なぜなら、これは二つの無上の大道に関わるものだからです」

「数学と幾何学です」

これを聞いて、獨孤玉清と清塵は呆然とした。

数学?幾何学?

全く聞いたことがない!

「神女様、問題を取り下げられたということは、私たちがあの先輩にお会いできるということでしょうか?」

清塵は不安げに尋ねた。

これについて、南風も少し困惑していた。師尊様は何も言っていなかったのだから……

「師尊様からは何も仰せられていません」

そう言って、彼女は立ち去った。

村の外で、獨孤玉清と清塵は顔を見合わせ、二人とも途方に暮れていた。

……

その時。

玄天界。