第69章 残念、私の娘はもう嫁いでしまった

玉瓶の中は全て極上品の龍虎靈丹だった!

なんと二十六個も!

溫靜儀が全ての玉瓶を開けた時、両手が震えて止まらなかった。

彼女は自分の心臓は十分に強いと自負していたが、目の前の二十六個の極上品龍虎靈丹を見て、胸が痛くなり、しばらく落ち着くのに時間がかかった。

「お客様、この二十六個の極上品龍虎靈丹を、直接我が商会に売っていただけるのですか?」溫靜儀は震える声で尋ねた。

「ああ、直接売ろう。極上品龍虎靈丹一個、いくらだ?」楊小天は尋ねた。

今は奴隷と庄園を買うために急いで金が必要で、競売を待つ余裕はなかった。

楊小天がこの二十六個の極上品龍虎靈丹を直接商会に売ると聞いて、溫靜儀の両手が震えた。

これは二十六個もの極上品龍虎靈丹なのだ。

商会で競売にかければ、どれほどの騒ぎになることか。

先日競売にかけた十四本の極品築基霊液とは比べものにならない影響力だ。

商会の名声を一段階も引き上げることができるだろう。

「お客様、一個二万五千金はいかがでしょうか?」溫靜儀は言って、緊張しながら楊小天の返事を待った。

溫靜儀が緊張した様子で自分を見つめているのを見て、楊小天は答えた。「いいだろう、二万五千金で。」

来る前に極上品龍虎靈丹の相場を調べていたが、二万五千金はまずまずの値段だった。

楊小天が承諾すると。

溫靜儀は美しい瞳を潤ませ、興奮して言った。「ありがとうございます。」

彼女はこの二十六個の極上品龍虎靈丹が商会にとってどれほど重要かを知っていた。

「これからは、私のことを龍様と呼びなさい。」楊小天は言った。

始龍訣を修行し、龍首仮面をつけているのだから、龍様という呼び方は相応しい。

「はい。」溫靜儀は急いで恭しく応え、自ら金貨を用意しに行った。

一個二万五千金で、二十六個なら六十五万金になる。

風雲商会といえども、すぐに六十五万金を用意するのは少々厳しい。

溫靜儀は最大限の努力を払い、最短時間で六十五万金を集め、楊小天の前に並べた。

楊小天は数えもせずに受け取った。

しかし、立ち去る時、楊小天は突然尋ねた。「商会は絶品龍虎靈丹も買い取るのか?」

絶品龍虎靈丹!

溫靜儀は目を見開いて楊小天を見つめ、息が詰まりそうになった。「龍様、そ、それは絶品ですか?」