第六十三章 戦神訣(上)
「あぁ——」三人の堂主が悲鳴を上げ、骨の砕ける音が耳を刺すように響き渡った。その場にいた全員が背筋を凍らせた。一撃で三人の堂主の全身の骨が砕かれたのは明らかだった!
この骨の砕ける音を聞いて、全員が思わず身震いした。華蓋境界の強者が李七夜の一撃に耐えられないとは、その一撃がいかに恐ろしいものであったかを物語っていた。
「鎮獄神體!」李霜顏は顔色を変え、呟いた。この時、彼女は李七夜が修練している無上仙體が何であるかを理解した。十二仙體の一つ、鎮獄神體だった。
鎮獄神體の重さは神魔をも鎮圧できる。神體が現れれば、あらゆる法則を鎮圧し粉砕する。凡體で無上仙體を修練することは、ほぼ不可能なことだった。無上の仙體の術を持っていない限り。
萬古の時を経て、仙帝が無上仙體の術を創り出したことはあったが、凡體では修練しても仙體には至れないだろう!
疑いの余地もなく、李七夜の鎮獄神體はすでに雛形を成していた。この體の大圓滿の境地に至るのは、時間の問題に過ぎない!これは、李七夜が修練している體術が、仙帝の仙體術を超えているということを意味していた。仙帝の仙體術を超える、それはいったいどのような體術なのか?
李霜顏はそのことに思い至り、顔色を変えた。彼女はそれが何を意味するのか理解していた。
鎮獄神體の欠点は速度が遅すぎることだが、鵬は世界で最も速い生霊である。李七夜は「鵬六変」を命功として使い、鎮獄神體の不足を補っていた!
鵬六変と鎮獄神體の組み合わせ、これはなんと恐ろしい存在だろうか。李七夜の身体は、まさに世界で最も霸道で暴力的な武器となっていた!
「天綱困地!」李七夜が三人の堂主に止めを刺そうとした時、一撃を逃れた何英劍が李七夜を不意打ちし、三十六天綱劍陣で斬りかかった。剣光が溢れ、すべてを破壊しようとしていた。
しかし、李七夜は鵬のように瞬時に剣陣から抜け出した。
「鵬六変だ、気をつけろ——」胡護法は大いに驚いた。彼はこの術を見たことがあった。洗顏古派では大長老だけがこの帝術を修練していたのだ!
李七夜の速度は余りにも速く、何英劍は逃げる間もなく、二筋の冷光が閃き、「ぷすっ」という音と共に、二本の奇門刀が彼の体を地面に釘付けにした!