第88章 無垢仙體(下)

第八十八章 無垢仙體(下)

李七夜は笑って言った。「私が伝える體術に不具合があるはずがない。もしそうなら、この世に完璧な體術など存在しないということだ。この體術は、あなたの玉清聖心術で修練した體魄を完全に融合できる。これこそが無垢體の最も究極的で原初的な體術なのだ!」

李七夜のこの言葉に、李霜顏は心が震えた。それはある事実を認めたことになる。彼女は信じられない様子で李七夜を見つめ、しばらく躊躇した後、最後に言った。「この體術は...」

「その通り、この體術は《體書》から来ている」李七夜は彼女の推測を遮り、彼女の目を見つめながら言った。「だが、これはお前だけが知っていればいい。分かったか?」

李霜顏は軽く頷いたが、まだ信じられない様子で李七夜を見つめ、言った。「でも、私...私が聞いた話では、《體書》は百万年以上も世に出ていないと...誰も天書を手に入れたという話さえ聞いたことがありません!」

九大天書、九大天寶は、この世で最も究極的な存在であり、修士にとって、九大天書と九大天寶以上に貴重なものは存在しない。

しかし、萬古より、誰かが九大天書の一冊を手に入れた、あるいは九大天寶の一つを得たという話を聞いた者はいない!

九大天書にせよ、九大天寶にせよ、これまで世に姿を現したことはなく、そのため、萬古より、すべての修士たちは、九大天書と九大天寶は誰かが作り上げた話に過ぎず、この世にそのようなものは存在しないと考えていた。

「何も不思議なことはない」李七夜は優雅に微笑んで言った。「開拓時代以降、《體書》は二度と人間界に現れていないのだからな!」

彼が《體書》を手に入れて以来、それを大切に保管してきた。萬古より、実際に《體書》を見た者は、ごくわずかしかいない。

李霜顏は李七夜を見つめ、最後には何と言えばいいのか分からなくなった。実際、もし李七夜が彼女に無垢體を伝授していなければ、また李七夜自身が《體書》の仙術を持っていると口にしなければ、彼女は信じなかっただろう。十四歳の少年が體書の仙術を持っている?世の中の誰もが、それは嘘だと思うに違いない。

「他に質問はあるか?」最後に、李七夜は尋ねた。