第78章 出て行ってもらう

帰り道の車の中は、重苦しい雰囲気が漂っていた。

運転していたのは呂舒で、パーティーでは酒を口に含んだだけで、実際には飲んでいなかった。

助手席の陳強山は目を閉じ、シートに寄りかかったまま、窓を開けて冷たい風に頭を晒し、酔いを覚まそうとしていた。

先ほどの数杯の酒が後から効いてきて、陳強山は気分が悪くなっていた。さらに悪いことに、陳強山の心情も最悪だった。

彼は今や盛海洋に対して完全に絶望していた。

林亦と陳琳嫣は後部座席に座っており、陳琳嫣は隣の林亦を心配そうに見ながら言った。「ねえ、そんなに飲んだけど、病院で点滴した方がいいんじゃない？」

先ほど林亦は何本もの白酒を飲んでいた。普段なら、陳琳嫣は林亦など見向きもしなかっただろうが、今夜の林亦は自分の父親の代わりに酒を飲んでくれたため、陳琳嫣は林亦に対して少し気遣いの気持ちが芽生えていた。

「大丈夫です、平気です。」

「亦ちゃん、やっぱり病院で点滴した方がいいわ。あんなに度数の高い酒を飲んで、後遺症が出たらどうするの。」

運転中の呂舒は眉をひそめた。六十二度の白酒は、普通の人なら三杯が限度なのに、先ほど林亦は四本近く、およそ六斤以上も飲んでいた。

「呂おばさん、本当に大丈夫です。僕はもともとアルコールに強いんです。もし問題があったら、とっくに酔いつぶれているはずですよ。今こうして普通にしていられるわけないじゃないですか。」林亦は笑いながら言った。

実際には、それらの酒は林亦の体内に入った後、左手の龍によって完全に吸収されてしまい、今の林亦には少しの酔いも残っておらず、体からアルコールの匂いすらしなかった。

「それもそうね。」呂舒はうなずいた。

「林亦、お前がうちに来てどのくらいになる？」ずっと助手席で目を閉じて休んでいた陳強山が突然口を開いた。

「そうですね、もう二年くらいですかね。」林亦は考えながら答えた。彼が明海市に来たのは中学三年の夏休みが終わってからで、明海市で高校一年生になった。

今は高校二年生の期末試験が近づいており、計算すると約二年になる。

「うん、二年か。時間が経つのは本当に早いな。」陳強山は淡々とした口調で、言葉に感慨深げな調子を混ぜながら言った。

「あのね、林亦、叔父さんが一つ相談したいことがあるんだ。」

「はい、どうぞ。」