「どうしたの?」
「奥様にお会いしました。奥様がとても綺麗で、社長様にぴったりでした。」
松本裕司:「……」
だから、そんなに興奮しているのは奥様に惚れたからか?
秘書は興味津々な表情で松本裕司のデスクの向かいの椅子を引いて座り、「問題は、なぜ奥様は社長様と離婚したのでしょうか?さっき入った時、社長様の奥様への眼差しに気付いたんですが、明らかに愛情を隠しているんです。」
松本裕司は軽蔑的な目つきで秘書を横目で見て、「暇なの?社長様にあなたが彼のことを噂話してるって知られたら、郵便室に飛ばされるかもよ?」
興奮していた秘書はすぐに口を閉じ、外に向かって歩き出した。ドアの所まで来た時、何かを思い出したように振り返って松本裕司を見た。
「松本秘書、あなたは社長様に郵便室に飛ばされたんですか?」