九条結衣のLINEの友達は多くなく、普段何かあれば基本的に電話で連絡を取り、LINEはあまり使わなかった。
今、このような友達追加のメッセージを見て開くと、追加者の名前を見た瞬間、彼女のまぶたがピクリと痙攣した。
【結衣の旦那様】
こんな厨二病みたいな名前を付けなくても。
承認した後、プロフィール画像を開くと、そこには彼女が寝ている写真が使われていて、最近撮られたものらしかった。
彼女が寝ているときの枕を見て、九条結衣の顔が一瞬にして暗くなった。
あの夜、彼と...えっと...
疲れて寝てしまった後、ゲストルームに運ばれて撮られたんだろう。
「このバカ野郎!」
彼女は思わず歯ぎしりしながら罵った。
次の瞬間、メッセージが届いた——
【奥さん、会いたいよ。】
九条結衣:「……」
まるで甘えん坊の小悪魔みたい。