750.自業自得

黒崎芳美は元々慌てふためいていたが、この女性の言葉を聞いて、まるで尻尾を踏まれた猫のように、鋭い声で叫んだ:

「何を言い出すの?夕は気分が悪くて、もう庭園を出て行ったわ。余計な罪をなすりつけないで。」

高橋夕を必死に庇うその様子は、先ほどまで実の息子の恥をさらそうとした醜い態度と比べ、彼女の正体を知る人々の軽蔑の念をさらに強めた。

皆、心の中で彼女を卑しい女と罵った。

黒崎芳美のこの恥知らずな振る舞いを軽蔑すればするほど、彼女を生かさず殺さずにしてやろうという思いが強くなった。

なんだって?

先ほど人を陥れようとした時は、全世界の人に見てもらいたがっていたのに、今度は自業自得の結果を人に知られたくないというの?

世の中にそんな都合のいい話があるわけないでしょう?