道乃漫は彼にキスされ、さらに艶やかに潤んだ唇を彼の喉仏の前に止め、神崎卓礼が指し示した場所には行かず、突き出た喉仏に少し力を込めた。
道乃漫が離れると、彼の喉仏に赤い痕が残っているのが見えた。
道乃漫は満足げに微笑んで、「できあがり」と言った。
神崎卓礼は鏡を見なくても何が起きたか分かっていた。
さっきこの娘にされたことで、やっと収まった反応がまた湧き上がってきた。
こんなことになるなら、自分で火をつけるんじゃなかった。
彼は仕方なく道乃漫のお尻を軽く叩いて、「いたずらっ子!」と言った。
彼女の目に浮かんだ狡猾な表情を思い出すと、この小娘は明らかにわざとやったのだ!
この位置だと、シャツの襟では全然隠せない。
道乃漫は企みが成功したような表情で笑いながら、彼のシャツの襟のボタンを付け直し、ネクタイも整えてあげた。