思いがけず、ドアの外に立っていたのは夏川清翔と道乃琪だった!
「お姉さん」夏川清翔はにこにこしながら呼びかけた。「家にいたの?ご飯は食べた?」
そう言いながら、中に入ろうとした。
夏川清未は彼女を止めなかった。「何しに来たの!あなたなんか歓迎しないわ!」
「お姉さん、そんな言い方しないで。私はお姉さんの妹じゃない。漫に会いに来ただけよ」夏川清翔は取り入るような笑みを浮かべた。
夏川清未は眉をひそめた。「必要ないわ。十年も来なかったんだから、今更来る必要もないでしょう」
そう言って、ドアを閉めようとした。
夏川清翔は急いでドアを押さえ、道乃琪も横から手伝った。
「お姉さん、そんなことしないで。私たちは姉妹じゃない。琪を連れてきたの。中に入れて」と夏川清翔は言った。
「はっ!あの時、義兄さんと不倫してた時は、私が姉だなんて考えもしなかったくせに。十年も結婚してて、やっと私に会いに来るなんて。そんな姉妹なんて要らないわ。さっさと出て行きなさい!」夏川清未は怒鳴った。「あなたたち母娘、私の家の前を汚さないで!」