神崎創映が白泽霜乃のような新人スターを干そうとするのは、確かに些細なことだ。
しかし、白泽霜乃は自分の会社の芸能人であり、彼女との個人的な関係は別として、神崎創映が干すと言えば干せるという、そんな勝手な振る舞いを許せば、社長としての面子が丸つぶれではないか?
他の芸能人たちが知れば、自社の芸能人すら守れない会社だと分かり、誰が我が社と契約を結ぼうとするだろうか?
今の所属芸能人たちも不安に駆られることだろう。
しかし、藤井天晴はそんな言い分に全く取り合わなかった。「高倉社長、はっきり申し上げますが、早めに白泽霜乃を見限れば、御社の他の芸能人たちは守れます。そうしなければ、御社の全芸能人が一切の仕事を得られなくなり、そうなれば本当に誰も御社と契約を結ばなくなりますよ。」