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次に、神崎卓礼は仕事を続け、道乃漫は演技の研究を続けた。

神崎卓礼が一通り処理し終えると、道乃漫は彼に休むよう促し、これ以上仕事を続けさせなかった。

「一人では眠れないんだ」神崎卓礼はノートパソコンを閉じ、脇に置いた。「君が側にいてくれ」

道乃漫はイヤホンを外し、スマホをベッドサイドに置いて、横になった。

しかし、手は無意識に布団を掴み、緊張で仕方がなかった。

神崎卓礼は横向きになって彼女に向き合い、手を伸ばして彼女を抱き寄せ、額にキスをした。「おやすみ」

道乃漫は目を閉じた。発熱のせいで、彼の体温はいつもより少し高く、彼女を温かく包み込み、しばらくすると道乃漫はぐっすりと眠りについた。

しかし夜中、道乃漫は時々目を覚まし、神崎卓礼の様子を確認し、彼がよく眠っていることを確かめてから安心した。