翌日、学校に戻り、まず指導教員の梁川先生に休暇届の処理をしてもらいに行った。
「戻ってきたね、撮影は順調だった?」梁川先生が尋ねた。
「すべて順調でした、ありがとうございます」道乃漫は笑顔で答えた。
偶然にも、橘影乃もちょうど今日、休暇届の処理に戻ってきていた。
道乃漫が来てからそう経たないうちに、橘影乃も現れた。
梁川先生は橘影乃にも同じ質問をした。明らかに差別なく接していた。
「とても順調でした。今年の夏に各大手テレビ局で放送されることが決まりました」橘影乃は得意げに言った。
梁川先生は笑顔で頷いた。「その時は必ず見るよ。それから道乃漫の映画も、映画館に行って応援するからね」
橘影乃は道乃漫をちらりと見て、わざとらしく寛大な態度で言った。「私も応援に行くわ。映画の成績がどうであれ、結局は私たちの映画芸術学院の学生が主演した映画だもの。自分なりの気持ちを示すということね」
道乃漫は橘影乃の皮肉に気づかないふりをして、「ありがとう。それなら私も『砂漠の天女』の視聴率が高くなることを前もってお祈りするわ」と言った。
梁川先生は言った。「君たちが戻ってきたからには、期末試験まであと1ヶ月だから、しっかり準備するように。もし学校の枠を使ってニューヨーク大学の演技学科に交換留学生として行きたいと考えているなら、なおさら真剣に取り組むべきだ。学校の枠は全部で6つあって、単位で計算される。もちろん、君たち二人は代表作があるから、これは追加ポイントになる。さらに作品の成績や社会への影響力によって、また別のポイントが加算される」
「しかし期末試験の成績も非常に重要だ。結局のところ、学校の学生の大部分は君たち二人のような機会に恵まれていない。学校も他の学生のことを考え、他の学生にもチャンスを与えなければならない。だから成績はやはり大きな比重を占めることになる」
道乃漫と橘影乃が外で撮影をしていたのは、学外実習の一種とみなされ、実習単位として計算される。
橘影乃はこのことをとっくに知っていたが、道乃漫は途中で転校してきたので、誰も彼女に話していなかった。
今日初めて聞いて、少し意外だった。
以前、演劇学院にいた時、演劇学院の橘学部長もこのことに触れていた。
演技力を向上させることについて、道乃漫はとても興味があった。