第055章 従うか従わないか(追加章)

「はい、これから自習時間です。皆さん静かにしてください。自分が勉強しなくても、他人の邪魔をしないでください。」白洲隆が立ち上がって、不良のように椅子に足を乗せるのを見て、橋本奈奈は白洲隆を睨みつけた。「足を下ろしなさい。」

「お前って女は本当に…俺はお前を助けようとしてるんだぞ!」白洲隆は不機嫌そうに、全く感謝の気持ちを示さなかった。「あの日、本当に俺を助けたのはお前なのか?」

あの日の状況はとても危険で、彼を殴った連中は完全に目が血走っていた。誰も余計な事に首を突っ込もうものなら、一緒に殴られることは必至だった。

白洲隆には、このような細くて小柄な女の子がどこからそんな勇気を持ってきて、あの日の事に関わり、さらに人を呼んで助けてくれたのか、理解できなかった。