以前の噂は別として、白洲隆の命を救い、作文コンクールで一位を取り、そして今では学年一位となった橋本奈奈は、二位との差を驚異的な16点もつけていた。
そして、学年三位と二位の差はわずか0.5点だった。
なんてことだ、これはどういう点差なんだ。橋本奈奈は恐ろしすぎる、彼女は本当に地球の人間なのか?
橋本奈奈と白洲隆にとっては良い年になりそうだが、他の人たちにとっては、以前ほど期待できる年にはならなさそうだった。
多くの人の成績はあまり良くなく、本来なら試験が難しかったとか、多くの生徒が実力を発揮できなかったと言い訳できたはずだった。
しかし、橋本奈奈の成績と比べると、そんな言い訳は口に出せなくなってしまった。
橋本奈奈は別として、この白洲隆は一体どういうことだ。もともと成績の悪い落ちこぼれだったのに、今や順位は100位以内に入り、優秀な生徒への道を突き進んでいる。