ドアの下から差し込まれた包みの中に、清潔で新品の下着と、古くて羽のない生理用ナプキンが入っているのを見て、橋本奈奈の顔は血が滴り落ちそうなほど真っ赤になった。
橋本奈奈は歯を食いしばってこれらのものを取り替えたが、中のものは替えたものの、外のズボンは……
橋本奈奈が真っ赤な顔で出てきた時、斎藤昇はすでに長い間待っていた。
橋本奈奈を見て、斎藤昇は最初何も言わず、自分の上着を取って橋本奈奈の腰に巻きつけて結んだ。「今日は……早めに帰って休んだ方がいいよ。温かい飲み物を飲んで、その、咳、冷たい水は避けた方がいい。」
ずっと俯いていた橋本奈奈の頭からは煙が出そうだった。斎藤昇が話せば話すほど、橋本奈奈の頭は更に下がり、恥ずかしさのあまり一言も発することができなかった。