校長は口の中のお茶を全部吹き出し、信じられないという様子でもう一度尋ねました。「警察署から電話があって、高校2年8組の橋本絵里子に、母親の伊藤佳代を保釈しに来るように言われたって?」
「はい、校長先生。どうしましょうか?」
「どうもこうもない。うちの生徒に何の関係があるというんだ。まだ子供じゃないか。家族が全員死んでしまって、子供一人に母親の保釈をさせるというのか?」
人の不幸を喜んではいけないものです。校長先生は喜んでいられたのはわずか3分で、こんな大きなショックを受けることになりました。
付属高校の生徒は、これまでいい理由でしか警察署に出入りしたことがありません。このような恥ずかしい理由で警察署に出入りすることは、過去にも現在もなく、これからもあってはならないのです!