「よう、あなたの家の状況で、寝間着なんて持ってるの?デザインも、まあデザインと呼べるものじゃないけど、布地はいいわね、綿だし、それに洗濯済みで清潔だし」野村涼子は不満げな顔で寝間着を受け取り、自分の体に当ててみた。「まあいいわ、これにするわ。お湯を沸かしてきて」
橋本奈奈は野村涼子を横目で見た。野村おばさんは元気を取り戻して、斎藤おじさんがやった「いいこと」を忘れたみたいだな、体力満タンって感じだ。
橋本奈奈は家事に慣れていたので、野村涼子のためにお湯を沸かすなんて全然面倒なことではなかった。
野村涼子が風呂を済ませると、すぐに橋本奈奈にも入るよう促した。
橋本奈奈が頬を赤らめて出てきたとき、野村涼子はすでに自分の服を洗って干していた。「終わったわね、一緒に寝ましょう」