066 昨日の夢の中の人は誰?(2更)

賀川礼は話しながら、彼女のためにコップに水を注いでいた。

鐘见寧は体を起こし、水を数口飲んで、目線は定まらないまま彼の首筋に落ちていた。

昨夜の……

夢じゃなかったの!

もうダメだ、鐘见寧、あなた一体何をしたの!

全部賀川野のせいよ、寝る前にあんなことを言うから。

「どうした?目が覚めたら、知らないふりをするつもり?」賀川礼は彼女の心を見透かしたかのように、じっと彼女を見つめた。

「昨夜はぼんやりしていて、夢だと思ってたの……」

「夢の中では、随分と大胆だったな」

「……」

鐘见寧はもう水が飲めなくなった。

賀川礼は昨夜仕事を終えて部屋に戻った時、すでに1時過ぎで、鐘见寧が気持ちよさそうに眠っているのを見て、ただキスだけするつもりだったのに、思いがけず鐘见寧が積極的になった。