電気を消すと、月光が荒れ狂う。
二人の親密さは、いつも賀川礼が主導権を握っていた。今回もそうだった。
ただ、彼のキスは少し急で、鐘见寧は息ができないほどで、目尻も赤くなってしまった。ここは病院で、外では定期的に見回りがあるのだから。
彼女は緊張して、大きな声を出すことができなかった。
ただ手を伸ばして、彼の胸元の服をしっかりと握るだけだった。
布団はいつの間にか落ちていて、
彼女は完全に押さえつけられていた。
キスが再び落ちてきて、その熱さに耐えられなかった。
胸元に冷たさを感じた時、彼女の体は反射的に震えた。
「緊張してる?」賀川礼は眉を下げて彼女を見つめ、声は掠れていた。
「ちょっとだけ。」
彼女はちょっとどころではなく、本当に緊張していた。
「嘘をつくのはよくないよ。」