092 一声義兄、末永くお幸せに(2更)

賀川礼がキッチンに入ると、鐘见寧も手伝いに入った。鐘見曜は心理的な障壁があり、特に見知らぬ環境では不安になりやすく、本能的に薬を飲んで和らげたいと思った。

「お前も19歳だって?」賀川野は首を傾げて彼を見た。

「うん」

「じゃあ同い年だな。何月生まれ?」

「10月」

「俺は5月だから年上だ。兄さんって呼んでいいぞ」

「……」

鐘見曜はそうしたくなかった。

しかし賀川野はおしゃべりで、特に最近は兄の家で同年代の人がいなくて、退屈で死にそうだった。

鐘見曜はますます不安になっていったが、彼が「兄貴のことは信じるなよ。ただのオオカミで、すごく悪い奴なんだ」と言うのを聞いた。

「君も彼が悪いと思う?」鐘見曜は振り向いて彼を見た。

視線が交わり、

お互い同志だと確信した。

「言っとくけど、兄貴は見かけだけいいだけで、実は腹黒いんだ。高校の時に兄貴の家に住んでたけど、まさに人生の悪夢だったよ」