時差の関係で、海外にいる鐘見曜はちょうど目覚めたところだった。期末が近づいており、たくさんの論文を書かなければならず、アルバイトもこなさなければならず、時間に追われていた。
簡単に食事を済ませ、心理医から処方された薬を飲んでから授業に向かった。
最近、誰かに見られているような気がしてならなかった。
しかし、何も異常は見つからなかった。
疲れすぎているのだろうと思い、授業後にまた心理クリニックに行った。
「最近の状態は悪くないですよ」医師は診断して言った。「疲れているだけかもしれません。ゆっくり休んでください」
母国から戻ってきてから、医師は彼の心理状態が明らかに改善されていることに気付いていた。カウンセリングを行い、薬を服用した後、彼はクリニックで少し眠ってしまった。