352 好きだと、何千何万回も言える(2更)

賀川洵は普段から彼らとの関係は良好だったが、集団活動にはめったに参加しなかった。

特に海外で過ごした数年間は、自ら姿を見せることは稀だった。

今日は珍しいことだった。

賀川家の末叔父は、大晦日でさえ残業していることが多かったのに、どうしてここを通りかかる暇があるのか。彼らのサークルは、いつもの顔ぶれだけで、ただ菅野お嬢さんが加わっただけなのに……

しかも、みんなデザイン関係の仕事をしている。

賀川洵は若くして名を馳せ、彼女の先生を務めても十分だった。

頭の回転の速い数人は、少し考えただけで結論に達した。

末叔父は、この菅野お嬢さんを目当てに来たのだと。

結局、秋月策人がSNSに投稿したからだ。

数人は即座に賀川礼を見つめた:

賀川さん、

あなたって本当に意地悪ですね!

こんな風に秋月策人を困らせるなんて。