賀川洵は普段から彼らとの関係は良好だったが、集団活動にはめったに参加しなかった。
特に海外で過ごした数年間は、自ら姿を見せることは稀だった。
今日は珍しいことだった。
賀川家の末叔父は、大晦日でさえ残業していることが多かったのに、どうしてここを通りかかる暇があるのか。彼らのサークルは、いつもの顔ぶれだけで、ただ菅野お嬢さんが加わっただけなのに……
しかも、みんなデザイン関係の仕事をしている。
賀川洵は若くして名を馳せ、彼女の先生を務めても十分だった。
頭の回転の速い数人は、少し考えただけで結論に達した。
末叔父は、この菅野お嬢さんを目当てに来たのだと。
結局、秋月策人がSNSに投稿したからだ。
数人は即座に賀川礼を見つめた:
賀川さん、
あなたって本当に意地悪ですね!
こんな風に秋月策人を困らせるなんて。