前回の激しい行為で、菅野望月は数日間腰が痛かったため、賀川洵はその後自制心を持つようになった。
ほとんど彼女に触れることもなく、過度な行動も控えていた。
帰京前夜、賀川洵は友人に会いに出かけ、戻ってきた時には菅野望月はすでに入浴を済ませ、ベッドに寄りかかってスマートフォンを見ていた。少し離れた距離からでも、彼の身に染み付いた淡いタバコの匂いを嗅ぎ取り、眉をひそめた。
彼はベッドの端に腰掛け、手を伸ばして彼女の頬に触れた。
荒い指先が彼女の柔らかな肌に触れ、少しくすぐったかった。
菅野望月は逃げようとしたが、後頭部を彼に押さえられ、動けなくなった。
近づいてきた彼の鼻先が彼女の鼻に触れ、距離が極端に近くなり、息が混ざり合う…
熱く、
乱れて。
彼は動かず、軽く擦り、もどかしく触れ合うだけで、耐え難かった。
菅野望月は我慢できず、顔を上げて彼にキスしようとしたが、避けられてしまった。「あなた…結局キスするの?」
「ちゃんとした関係にしてくれないか?」
「あなたはもう私の彼氏でしょう」
「もっと欲しいんだ」
賀川洵が考えているのは、もちろん婚約、結婚のことだった。菅野望月は彼の意図を理解し、咳払いをして、「早すぎないかしら。付き合い始めてそれほど経っていないし、もう少し時間をかけて相性を確かめた方がいいと思う」
賀川洵がこの話を持ち出したのは、実は父親に催促されていたからだった。
写真が出回っているのだから、当然彼女に責任を取らなければならない。
「君の言う通りだ。相性を確かめる必要がある」賀川洵は真剣に頷いた。
言葉が落ちる頃には、彼はすでに身を屈めて彼女にキスをしていた。
指先は下へと移動し、彼女の腰に触れ…
そっと撫で、
息遣いは重く、
菅野望月は腰がくすぐったく、逃げようとした時には、すでにベッドに押し倒されていた。
寝室には風もないのに、頭上のシャンデリアが激しく揺れているように感じ、まるで熱い温泉に浸かっているかのように、全身が汗ばんでいた。
理性は霞み、体は揺らめいていた。
彼の唇が彼女の耳に触れ、優しく執着的なキスを落とした。
「こんな相性確認…いいかな?」
「僕たち相性いいかな?」
彼の声は酒に浸したかのように、彼女の意識を全て支配していく誘惑的なものだった。
彼女が言ったのは、