386 抑制できない、眼差しが熱すぎる(2更)

その夜、

雪が白く積もり、二時間以上が経過した。菅野望月は疲れ果てていたが、賀川洵はまだ手を緩めるつもりはなく、彼女の消耗を考慮して、午前三時過ぎになってようやく彼女を解放した。

菅野望月はベッドに力なく横たわっていた。

ある人がまだ元気いっぱいで、シャワーを浴び、彼女の体を清めてから、抱きしめて眠りについた。

「以前は気づかなかったけど、君の体力はこんなに弱かったのか?」賀川洵は彼女にキスをした。

最初は、

純粋なキスだった。

菅野望月は腕を上げる力もなく、顔を少し上げて、受け身でそれを受け入れた。

しかし、キスを重ねるうちに……

様子が変わっていった。

彼は清廉な霜のような雰囲気を纏いながらも、その目には堕落した欲望が満ちていた。菅野望月は全身に力が入らず、押しのけることもできず、茫然と受け入れるしかなかった。