その夜、
雪が白く積もり、二時間以上が経過した。菅野望月は疲れ果てていたが、賀川洵はまだ手を緩めるつもりはなく、彼女の消耗を考慮して、午前三時過ぎになってようやく彼女を解放した。
菅野望月はベッドに力なく横たわっていた。
ある人がまだ元気いっぱいで、シャワーを浴び、彼女の体を清めてから、抱きしめて眠りについた。
「以前は気づかなかったけど、君の体力はこんなに弱かったのか?」賀川洵は彼女にキスをした。
最初は、
純粋なキスだった。
菅野望月は腕を上げる力もなく、顔を少し上げて、受け身でそれを受け入れた。
しかし、キスを重ねるうちに……
様子が変わっていった。
彼は清廉な霜のような雰囲気を纏いながらも、その目には堕落した欲望が満ちていた。菅野望月は全身に力が入らず、押しのけることもできず、茫然と受け入れるしかなかった。