397 見世物(3)偽の宝石、クライマックスの連続

金子奥様は賢明で、一目で松本雨音の心中を見抜いた。

もし松本咲良が本当にプレゼントを持っているなら、このビデオは偽物かもしれない。

プレゼントがなければ、彼女はビデオのことを追及し続けるかもしれない。

そこで彼女は急いで使用人に命じた。「早く松本次女様のプレゼントを持ってきなさい。」

松本咲良は息を荒くして、「プレゼントは後で持ってきましょう。婚約パーティーは半ばですし、良い時を無駄にしないように。」

金子奥様は彼女を厳しく睨みつけた。

婚約パーティーがこんな状態になってしまったのに、まだ縁起のいい時間なんて気にしているの?

もしこの問題がうまく処理できなければ、金子家は帝都で完全に面目を失うことになる。

すぐに、松本咲良のプレゼントが運ばれてきた。大きな箱だったが、スタッフの軽やかな足取りを見ると、それほど重くはなさそうだった。