472 執着する人がいて、下手なのに遊びたがり

松本雨音は盛山庭川に引き止められ、二人はソファーでしばらくイチャイチャしていた。彼女が急いで病院に着いた時、ドアを開ける前から中から笑い声が聞こえてきた。

湯川千秋が来ていて、おばあちゃんと話をしていた。

「……このドレス、本当に素敵ね」二人は盛山文音の結婚写真を見ていた。

松本雨音は丁寧に「おはようございます」と挨拶した。「こんなに早くからいらっしゃったんですね」

「あなたにゆっくり休んでもらいたくて。私も家にいても特に用事がないし」

実際、湯川千秋にジュエリーデザインを依頼する人々が、盛山家の敷居が擦り切れるほど訪れていた。

ただ、息子の一生の大事と比べれば、他のことは重要ではなかった。

おばあちゃんの体調は良好で、数日間の入院後、立花安輝の許可を得て、療養センターに移ることになった。そこには専門のスタッフがいて、リハビリの手伝いもしてくれるので安心だった。