500 寧ちゃんが出産?大慌て

賀川礼はお茶を飲みながら、秋月策人を見つめた。「君たちの間で何があったんだ?」

「彼との間に何があるというんだ?」秋月策人はテーブルの上のお茶を手に取り、一気に飲み干した。先ほど目にした光景を思い出し、深いため息をついた。

頭がおかしくなったに違いない!

男の腰なんて、見るものじゃない。

賀川礼はそれ以上追及せず、栄田家の若旦那と挨拶を交わし、簡単な世間話をした後、妻のもとへ向かった。

盛山文音はおもちゃで樱庭茶乃をあやしていた。

小さな茶乃は賀川礼を見つけると、目を輝かせ、彼の腕の中で特に大人しくなった。月齢ヘルパーがおむつ替えと授乳のために連れて行こうとすると、賀川礼が自ら引き受けた。

手慣れた様子で、見事なものだった。

「賀川さんは良い叔父さんだね。おむつ替えまでできるなんて」と友人が冗談を言った。