第37章 老いぼれた醜い男

後になって藤原家は家柄がよいと聞いた。

ついでに聞いたところ、尾張家も偶然の機会で藤原家と縁を結び、婚姻の機会を得たそうだ。

以前、藤原修は尾張家に全く興味がなかった。彼女も知っていた、藤原家と縁を結んでも、自分は頭を低くして従うしかないということを。

それに、彼女も偶然一度藤原修の母親に会ったことがあり、その時は六、七十歳くらいに見え、年老いて醜く、彼女を大いに驚かせた。

年齢から計算すると、藤原様は少なくとも今四十歳を超えているはずで、おそらく年老いて醜いだろう。

だから時枝家に戻ってきてからは、以前の婚約が無効になることを願っていた。

小林凌は風采が優れ、才能豊かで、家柄も非常によく、この天の配剤に、彼女は大変満足し、二人はすぐに恋に落ちた。

今、時枝秋が藤原様と付き合っているのも、とてもいいことだ。