第118章 あのくだらない番組に出なくてもいい

「私の言う通りにしろ」周防徹は色白で、しかし言行一致で、独特の威厳を持っていた。

彼がこれほど大きな騒ぎを起こしたため、当然ながら周防社長に報告が入った。

周防社長が来た時には、会社全体が既に混乱状態に陥っていた。

彼は厳しい口調で言った。「周防徹、お前は頭がおかしいのか?雨粒ちゃんの代理人の下で、今の商品がどれだけ売れているか分かっているのか?もうすぐ海外進出して上場できるところだぞ!明日、雨粒ちゃんと今後5年間の代理契約を結ぶところなんだ!何を騒いでいるんだ?」

雨粒ちゃんは既に周防社長にとって福の星となっており、この重要な時期に、誰にも邪魔させるわけにはいかなかった!

特に周防徹には!

「周防徹を引きずり出せ!」周防社長はこの従弟を前から快く思っておらず、この機会に乗じて攻撃に出た。

両者は即座に収拾がつかない事態となった。

……

木村雨音は周防社長の秘書から契約の誘いを受け、心がようやく少し落ち着いた。どうやら、自分には本当に福運があるようだ。

自分のビジネス縁起物としての評判をもう少し広めれば、すぐに他の商業代理の話も舞い込んでくるだろう。

昇進できるかどうかは、今となってはそれほど重要ではないように思えた。

有名になって稼げれば、藤原修に会える機会も同じように増えるのではないか?

ローマへの道は一つではない。木村雨音は自分の現在の道が既に開けていると感じていた。

#ビジネス縁起物雨粒ちゃん#

#亮麗販売新記録#

すぐに横澤蕾の助けで、トレンド入りを果たした。

木村雨音のファンたちは喜んでいた。「やっぱり雨粒ちゃんは最高!」

「あんなくだらない番組に出なくても、安定したビジネス縁起物でいるのも悪くないわ!」

「この雨粒ちゃんの投稿をシェアすれば、明日のテストで一番になれる!」

「ハハハ、私もシェアする。雨粒ちゃんに明日の就職活動が上手くいくようにお願い!」

木村雨音は一時、無二の存在となった。

しかし、このような良好な状況の中で、亮麗に関する不協和音も出始めた。

まず、ある女子学生が亮麗のスキンケア製品を使用後、顔中にニキビが酷く出て、豚のような顔に腫れ上がり、ツイッターで権利を主張した。

その後、ある会社員も同じスキンケア製品を使用して同様の症状が出現し、同じくツイッターで権利を主張した。