第127章 何を言った?

横澤蕾と小林凌は二人とも驚いた。

会場全体も笑い声から静寂へと変わった。

皆が互いに顔を見合わせた。このタイミングで、おめでとうと言わないなんて、一体どういうことだろう?

横澤蕾は彼の冷たい態度に気づき、苦笑いしながら言った。「夏目先輩のおっしゃりたいことは?」

「私の弁護士から話をさせましょう」夏目休はコーラの缶をバリッと潰し、その中身が小林凌の服に飛び散った。

小林凌は驚き、服の汚れも気にせず、夏目休の後ろにいる人々が皆厳しい表情で正装していることに気がついた。

彼が連れてきたのは他でもない、弁護士チーム全員だった!

小林凌は表情を変えて木村雨音を見た。

木村雨音は落ち着いて彼を見返した。彼女の曲は全て時枝秋から得たものだ。時枝秋が何も言っていない以上、夏目休が弁護士を連れてきたところで何ができるというのか?