第140章 「次回って言ったの?」

時枝秋は藤原修が来ないはずがないことを知っていた。

前世でも今世でも、彼との約束を破ってきたのは彼女だけだった。

藤原修が約束したことは、一度も違えたことがなかった。

「彼は来るわ」時枝秋は小声で言った。

「赤司先生、どうしてわからないんですか?藤原さんはあなたを受け入れたくないけど、かといって敵に回したくもない。だから、こうやって優しく切り捨てているんです」大島専務は本当に彼女が不憫でならなかった。

妖精のように美しい女性なのに、自分なら大切にしまっておきたいのに、藤原修はこんな扱いをするなんて?

彼は自分を指差して言った。「赤司先生、この世には素敵な男性がたくさんいますよ。一本の曲がった木に執着する必要はありません」

時枝秋は彼を一瞥もせず、まつげさえも動かさなかった。「待ちきれないなら、先に帰ってもいいわ」