夏目休の方では立て続けに大きな動きがありました。
まず一つ目は、自身が登録した著作権証明書を公開しました。
彼の登録地は故郷だったため、大都市ではなく、そのため当時横澤蕾もこの点に気付きませんでした。
そのため、当時横澤蕾と小林凌は大胆にもこれらの曲を使用したのです。
二つ目は、夏目休がサブアカウントで、これらの曲を歌っている動画を公開しました。
当時、彼は曲を書き上げた後、すぐにアルバムを出すことはせず、誰かと共有したいと思い、ツイッターのサブアカウントで顔を見せずにこれらの曲を歌っていました。
彼のサブアカウントは知られていなかったため、これらの動画も誰も知らず、ごく少数の人しか聴いていませんでした。
今回公開されたことで、彼がこれらの曲を歌った時期が、『國民シンガーソングライター』の番組収録開始時期よりも早かったことが一目瞭然となりました。
これらの証拠により、横澤蕾側は小林凌のツイッターのコメント欄を静かに閉鎖し、すべてのアルバムの販売リンクを削除し、ネットショップでの『歌』の予約販売も全て取り下げ処理を行いました。
今回の木村雨音へのダメージは確かに小さくなく、彼女が苦労して積み上げた人気を全て失ってしまいました。
しかし、小林凌へのダメージが最も大きかったのです。
彼はずっとトップの位置にいて、イケメンな外見で、数多くのリソースとファンを持っていました。証拠が出てきても、多くのファンを失いましたが、それでも多くの忠実なファンが残っていました。
彼はただチャンスを一つ必要としていただけで、その地位を確実なものにできたはずでした。
しかし今や、一夜にして深淵に落ちてしまいました。
木村雨音との対決はもはや主な目標ではありません。
今の目標は、彼のポジティブなイメージを守ることです。
会社全体でも夏目休を説得できず、権利主張を諦めさせることができませんでした。
小林凌はツイッターで公開謝罪せざるを得ませんでした:「私を愛してくださる皆様、申し訳ありません。皆様を失望させてしまいました。良い曲で皆様に恩返ししたい気持ちが強すぎて、最近は本当に忙しく、雨粒ちゃんが提供してくれた5曲を使用し、さらに会社の手配で、そのうちの4曲に私の名前を載せてしまいました。